「AI副業なら月5万円」
検索すると、そんな数字が当たり前のように並ぶ。
俺はAIで勝負すると決めて、ASMR作品、画像集、映像作品を作り、実際に販売した。有料noteは売っていない。ココナラなどで受託したこともない。
その結果を先に書く。
月5万円へ届くまで、3か月かかった。
初月は千円台。2か月目は1万円前後。3か月目で月5万円へ到達した。爆発的な成功ではない。だが、何を売り、どの装備へ投資し、どこで時間を失ったかは見えるようになった。
この記事は「AIで簡単に稼げた話」ではない。
何を作り、どこへ金と時間を使い、どの装備が残ったか。そして、なぜAI副業の話には「倫理観をなくせば」という枕詞が付くのか。3か月の攻略記録として残す。
3か月で、実際に何を売ったのか
作ったものは、主に次の3種類だ。
- ASMR作品
- 画像集
- 映像作品
販売先はDMM/FANZAとDLsite。素材はローカル生成とGPTを中心に作った。
TikTokとYouTubeへの投稿も試した。ただ、最初から投稿プラットフォームだけを主戦場にするのは厳しいと判断した。現在は、そこで直接稼ぐというより、別のプロダクトを知ってもらう入口として考えている。
売上は千円台。まず完成させ、販売まで通した。
1万円前後。作品を出すだけでなく、何が見られるかを観測した。
月5万円へ到達。作品軸と販売導線を一つに絞った。
数字だけ見れば派手ではない。
重要なのは、月5万円という数字だけではない。自分の作品を作り、知らない誰かが実際に金を払い、次に何を改善すべきか分かったことだ。
AI副業で月5万円は、本当に可能なのか
可能だ。俺の場合は3か月かかった。
ただし、この3か月だけを根拠に「誰でも可能」「この手順なら再現できる」とは言えない。作品ジャンル、価格、販売先、制作速度、既存の知名度、成人向けか全年齢かで条件が変わる。
月5万円という数字だけをゴールにすると、何を作るかより、どう売りつけるかが先に来る。そこからFOMOファネルへ入るのは速い。
千円台から始まり、装備と売り方を試しながら、3か月目で月5万円へ到達した。
何へ課金し、どこへ投資したのか
LLMはGrok、Gemini、Claude、GPTを一度は試した。現在はClaudeとGPTへ落ち着いている。
画像生成ではMidjourneyとNijijourneyも過去に使った。特定の絵柄が強く求められていた時期には、かなりコストパフォーマンスが良いと感じた。今も用途とトレンドが合えば強いと思う。
ただ、現在の素材制作はローカル生成とGPTが中心だ。
ここで重要なのは、「最強サービスはどれか」ではない。
何を作るかで、必要な装備は変わる。
ローカル型とクラウド型は、別ジョブだ
PCへ投資すべきかは、プロダクトの設計図で決まる。
Workflowを深く作り込みやすい。非公開素材やR18を扱いやすい。一方でGPU、ストレージ、環境構築、保守知識が必要。
学習コストが低く、環境を壊しても最新状態へ戻りやすい。SNSや公開プロダクトに向くが、規約、仕様変更、提供終了の影響を受ける。
制約のある制作はローカル、表に見せる技術とSNS運用はクラウド。現時点では、この形がかなり現実的だと考えている。
ローカル型の強みは、生成できることだけではない。
システム全体をPCの中へ内包できる。Workflowを自分の制作へ合わせてハードコードし、独自技術を外へ出さず蓄積できる。R18を扱う場合にも、ローカルで動かせる環境は重要になる。
一方で、クラウド型の最大の利点は学習コストの低さだ。自分で環境を修理し続けなくても、サービス側が更新した現在地へ戻れる。
どちらが上ではない。ジョブが違う。
GPUは何GB必要か
ここは、公式仕様と俺の実感を分けて書く。
NVIDIA公式仕様では、GeForce RTX 4090は24GB GDDR6X、RTX 5090は32GB GDDR7を搭載している。
一方、VRAM 16GBを最低ラインとして考えるというのは、ローカルで画像や動画を継続制作している俺の現在の判断だ。全AIツール共通の公式最低要件ではない。
8GBや12GBでも動く構成はある。ただ、モデル、解像度、動画、複数Control、速度のどこかで選択肢が狭くなりやすい。
俺の現時点の装備判断はこうだ。
- ローカル制作を主軸にするなら、VRAM 16GBを下限候補として見る
- RTX 4090の24GBは、ローカルAI用途で期待値が高い
- RTX 5090の32GBは強いが、AI用途だけで買うなら投資が重い
- 将来使うモデル、制作量、AI以外の用途まで含めて判断する
そして、VRAMと同じくらいストレージが重要だ。
モデル、LoRA、画像、動画、音声、途中生成物、プロジェクト複製。アセットは際限なく増える。容量が小さいと、制作ではなく整理へ時間を取られる。整理を自動化するために、また調査と開発が始まる。
GPUだけ見て装備を決めると、ここで詰まる。
一番時間を失ったのは、技術の自力解読だった
新しい技術要件を自力で解読する。ようやく動く。しばらくすると、クラウド側の更新や新モデルで前提が変わる。
AI時代では、かなりよくある。
昨日まで苦労して覚えた手順が、今日のUIでは不要になる。ここだけ見れば、時間を失ったように感じる。
ただし、仕組みを理解した経験は残る。
何が入力で、どこがボトルネックで、どの処理がモデル依存か。一度分解した人間は、次の環境でも質問の精度が上がる。
金だけで見れば回収できていない時間もある。だが、学習投資として見ると、俺はかなり高いリターンがあると感じている。
「倫理観をなくせば」の正体
AI副業で短期に売上を作る話には、俺の中で一つの枕詞が入る。
倫理観をなくせば。
SNSでFOMOを煽り、表示回数を集める。その母数の一部を「今だけ」「知らないと遅れる」「これだけで稼げる」という有料ファネルへ流す。
作った作品を売るより、作品を作りたい初心者へ夢を売る方が速い場合がある。
問題は、有料商品そのものではない。講座、テンプレート、サポートには、正しく作れば価値がある。
問題は、購入者が使えるかより、購入者が焦っているかを優先する設計だ。
それを選べば、売上はもっと速く作れるのかもしれない。俺にはできない。
先にマネタイズ方法を探すと、軸が消える
マネタイズ方法だけなら、LLMへ聞けば大量に出てくる。
- 画像販売
- 動画販売
- 音声作品
- 受託制作
- 有料記事
- 講座
- テンプレート
- アフィリエイト
- SaaS
- SNS運用
選択肢が増えるほど、何を選ぶべきか分からなくなる。
だから順番を逆にする。
まず、自分が好きで、何度失敗しても攻め続けられる作品やジャンルを決める。その後で、LLMに「この作品をどう売れるか」と聞く。
軸が先。マネタイズは後だ。
月5万円までにやった攻略ルート
振り返ると、特別な裏技は使っていない。最初の売上から月5万円まで、やったことは次の繰り返しだった。
稼げそうな市場ではなく、3か月掘り続けられる作品軸を選ぶ。
画像集、短い音声、短編動画など、販売可能な最小単位まで作る。
最初から全SNS、全ストアへ広げず、購入まで通る場所を一つ持つ。
売上だけでなく、制作時間、課金、詰まった技術、反応を残す。
売れた作品とボトルネックが分かってから、GPUやサブスクへ投資する。
SNSは、最初からそこで勝ち切る場所ではなくてもいい。
作品、ツール、販売ページを知ってもらう入口として使える。プラットフォームの数字を最終目的にせず、自分のプロダクトへ接続する。
AI時代へ参戦する価値はあるか
あると思っている。
AIを使わずにいることは、これから先、ガラケーのまま現在を生きることに近づいていく。
全員が同じ生成AI作品を売る、という意味ではない。文章、調査、整理、制作、開発、接客。AIは多くの仕事の基礎装備になる。
どうせ普通に使われるなら、少し早く触っておく。失敗しておく。自分の仕事と作品へどう接続するかを知っておく。
それだけで、身近な場所では「AIを知っている人」ではなく、AIを実際の工程へ組み込める人になれる。
月5万円は3か月目でクリアした。だが、これはゲーム開始直後の最初のクエストにすぎない。
売上が千円台だった初月と比べれば、地図は少し見えるようになった。次に必要なのは、成功者のロードマップを買うことではない。
自分の作品をもう一つ完成させ、次の購入者へ届けることだ。